フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

虫の目・鳥の目・魚の目

オーシャンズ(吹替版)

好きな言葉シリーズその2。三上(馬上、枕上、厠上)という言葉の話をしていたら、思い出した言葉があるので書いておくことにする。「虫の目。鳥の目。魚の目」だ。なぜ書くかと言うと、思い出し、かつ、相変わらずそれらの目を持っていないことに気づいたからだ。さらに言うと、10年以上前に某出版社の新聞広告競合プレゼンでこの言葉を使って勝った、いい記憶があるからだ。

 

言葉の出所はどこなのか、誰から聞いたのか、まったく覚えていない。すいません。物事の状況を三層でとらえ、大局観で判断する能力、といった意味だった気がする。まずは虫の目。虫のようにミクロの目で目の前の状況を詳細に見る。鳥の目。上空から俯瞰してマクロ的に状況を見る。そして魚の目。足の裏のウオノメではない。魚のように潮の流れを読む。つまり時代の流れ、トレンドなどを読む。

 

以上である。普段の生活では虫の目で精いっぱいである。それでも見落とすことが多い。が、メタ認知的に、いまの自分、いまの仕事を俯瞰する必要性はよく感じる。ワークショップデザイナー講座で学んだ一番の収穫はこれだ。そして魚の目。これは一番ハードルが高い。表面には表れない奥底の流れを予言者のようにつかむわけであるからして。

 

年齢を重ねるにつれて、魚の目が育ってくるとも聞いた。が、自分、まったく育っていない! ひたすら単視眼的に生きる日々である。虫の目さえ、近眼に老眼もミックスして視界は狭まるばかり。せめて鳥の目を鍛えようと、定年間際で学校への進学を決めたんだが、飛べない鳥にならぬと良いが(笑)。精進、精進。