フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

第九でGO!

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ワンパターンというと言葉が悪い。マンネリというともっと悪い。しかし、ロングセラーと言うと、ちょっと良くなる。年末の第九もそのひとつだろう。第九の第4楽章は、やはりいつ聴いても、なんど聴いても飽きない。そして寒くなると、師走になると、なぜかしっくりくる。年末と年始で、「年末年始」。この言葉、日本らしくて好きなのだが、終わりと始まりの季節に、第九のメロディはぴったりなのかもしれない。

 

12月となりそろそろ通勤で第九を聴こうと、スマホのなかのSDカードから候補を選ぶことに。とくに好みはなくて、録音済みの小澤征爾カラヤンハイティンクから適当に選んでいる。が、今年は面白い第九のCDをネットで見かけたのを思い出した。作曲家の青島広志による「青島広志のこれだけ! ヴェートーベン!!」だ。題名もジャケットもかな~り軽薄なのだが、中身はとてもおもしろそう。

 

図書館にあったので早速借りて聴いてみた。ヴェートーベンの人生をなぞりながら、そこで生まれた楽曲について青島先生の軽妙な解説が入る。めっちゃ早口で、ギャグや毒舌を織り交ぜた先生の語りは、笑ってしまうのにしっかり頭に入ってくる。で、問題の第九だ。5楽章それぞれの意味と価値と役割が、はじめて理解できた。先生曰く、「第4楽章以外は必要なし」とのこと。あ~あ言っちゃったw。

 

これを聴いたうえで、素直に小澤盤を聴いてみた。楽曲の流れの意味をにわか知識でも理解したうえで聴くとこんなにも楽しいのだな、と感動してしまった。青島先生、ありがとう。しかも来年はヴェートーベン生誕250年。地元、三茶でも第九が聴けるとの情報をキャッチした。あわてて切符を購入したが、動くの遅くて2階席の一番後ろだった。でもいいのだ。1000円だし(笑)。来年は歓喜の歌でスタートするぞ!