いつの間にやら娘が4泳法をマスターしてしまった。4泳法とは、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライのこと。赤ん坊のころからスイミングに通ってきたが、全部泳げるようになるとはなぁ。感慨深い。ちなみに僕は、バタフライはやってみたこともない。残りの３つも、学校で習ったままの適当流だ。
きちんと習うことの良さは、無駄のないフォームが身につくことだ。力むことなく、省エネで、滑らかに泳いでいける。なので、長距離を泳げる。ああ、自分もちゃんと習っておけば良かった、と娘の泳ぎを見てつくづく思う。うらやましい。
特にクロールは、きちんと習ったかどうかで大きく差が出るようだ。無駄なく美しいクロールは、見ていても気持ちいい。永遠に泳ぎ続けられるのでは、と思わせるくらいスムーズだ。僕のクロールでは、50ｍで息が上がる。情けない。
娘は4泳法は泳げるようになったけれど、タイムが良いわけではない。むしろ遅いほうだ。でも、それでいいと思う。力を抜き、正確なフォームを刻むことで、安定的な推進力を生むことを体感してくれればいい。人生にその感性が必要なときが来るからだ。スムースは、センス。前に進め。
