フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

志ん朝で温まろう

落語名人会(26)

先日NASが調子悪くなったおかげで、ため込んでおいた音楽ファイルの整理をせざるを得なくなった。長年、itunesで整理していたんだが、このソフトやたら使い方は複雑で、ファイルの置き場所がこんがらがってしまっていたのだ。数年前にアップルとitunesに別れを告げることを決め、windows系に変更したものの、整理が面倒で放っておいていたのである。

 

Windows Media Playerで整理を始めたら、このソフト、見かけはダサいが(笑)、仕事は実に明朗会計で分かりやすい。アップル系とは大違いだ。ということで長年放置していた音楽ファイルを検査すると、二重に収録されてたり、曲が一部欠けてたりと、色々欠陥が見つかった。それらを一個一個修復し、何とか良い状態に回復できた。ありがとうWindows Media Player

 

この作業、大好きな志ん朝のファイルをかけながら進めていた。実は最初に見つけた二重ファイルが志ん朝のファイルだったのだ。落語家で一番好きなのは誰かと言われたら、月並みだが志ん朝と答える。あの色気、江戸っ子気質、スピード感、滑らかさ、上品さ、貧乏臭さ、、、。どれを取っても当代随一だろう。志ん生でも談志でも小三治でもない。志ん朝しかない。

 

で、何をいま聴くかというと、「二番煎じ」となる。ここにきて朝晩、急に冷え込んできた。カミさんが白菜をひと玉買ってきている。鍋しかない。「二番煎じ」は真冬の江戸、夜回りの噺だ。集まった町衆たちが、番の合間にこっそり猪鍋と酒を楽しむという噺。順に鍋をつつき、酒を飲む。熱くて美味くてヤバいシーン。志ん朝の演技は絶品だ。ああ、いい季節がやってきた!