フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

フラ・チア・スウィング!

 スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

昨日につづき、映画のお話し。講義で取り上げられたもう一つの映画が「スウィングガールズ」だった。こちらも名前は知っていたけれど見てはいなかった。もう16年も前の2004年公開だ。主演の上野樹里貫地谷しほり本仮屋ユイカが超若い。当たり前だが。この手の十代女子の音楽絡みの成長物語って、ほぼ物語の流れは同じだが、嫌いじゃない。いや好きだ。どれも見終わるとカタルシスがあるから。

 

2006年公開の「フラガール」。こちらは昭和40年ころが舞台だけれど、スウィングと同じく地方女子の成長物語だ。そして2017年公開の「チア☆ダン」もそう。どれも、まったくの素人女子が、ひょんなことから音楽やダンスのチームを結成。ヘタクソながらも練習を続け、途中幾度かの解散の危機を迎えたりもする。恋あり、挫折あり、別れあり。まあ毎度おなじみの流れではある。でも、いい。

 

お約束の結末はほぼ間違いなく奇跡的な演技であったり、演奏であったりする。予定調和と言われればそれまでだが、そこはエンターテイメント。期待を裏切らずに、最高のパフォーマンスで終わってくれてオーケー。成長の結果が、スーパーパフォーマンスという見える形でフィナーレを飾れるから、音楽ものは映画になりやすいのだろうな。そしてこれも当りまえだが、音楽は文句なく人間を幸福にする魔法だ。

 

スウィングガールズの舞台は山形。したがって女子高生たちの話す言葉は山形弁だ。フラガールは福島弁。チア☆ダンは福井弁。この「方言」も共通アイテムだ。海外から入ってきた音楽やダンスを、地方で成し遂げるという方程式。またかよ、と思いながらも許せてしまう。この方程式、多くの日本人は朝の連ドラで長年慣らされてきた。「やっぱスウィングだっぺよ」が効くのだ。たぶん一生飽きない自信がある。