フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

ペッパーを少々

モダン・アート

同じものを食べ続けると、どんなに美味しくてもしばらくすると嫌いになる。一昨年、カナダのプリンスエドワード島を旅した。そこの名物料理は大きなロブスターだ。家族で食べたが、とても美味しかった。その時に聞いたお話。19世紀、プリンスエドワード島ではロブスターがどこでも捕れた。獲れ過ぎた。なので、囚人の食事は毎日ロブスターだった。ロブスターに飽きた囚人たちはついに暴動を起こした、と。

 

確かにどんなに美味くても、毎日ではねえ。せめて味付けや料理方法を変えるとかしてくれなかったのだろうか。いくら囚人でも、そりゃ文句言いますな。最近、YMOクラフトワークを聴きすぎて、同じような状態である。あんなにそそられたのに、もうダメだ。嫌いになりそう。しばらく控えよう。囚人じゃないんだから。ということでJAZZだ。しかも白人JAZZでいこう。

 

アート・ペッパーを始めチェット・ベイカーデイブ・ブルーベックなど、5,60年代のいわゆるホワイトJAZZを聴くことにした。なんというか、いい感じで力の抜けたJAZZで、血流をいったん変えてみる感じである。ちょいと食事しながら聴けるJAZZ。思考や行動をいっさい邪魔をせず、かといって甘っちょろくもないバランスがいい。クールで、ちょっと気だるい

 

不思議なことにホワイトJAZZのスターたちは十中八九、二枚目だ。いや、二枚目だから売れたのか。どっちでもいいけどね。ジャケット見てるだけでクールな気分になるのは、彼らのルックスの貢献が大きいと思う。アート・ブレイキーやマッコイが聞いたら殴られそう。ペッパーは少々にしときませう。