フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

ちょびっと大進化

キッコーマン食品 いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ 450ml

醤油のボトルがここ10年で飛躍的に進化したことをご存じだろうか。その口火をきったのが写真のキッコーマン「いつでも新鮮」シリーズだ。生醤油の劣化を防ぐために、二重構造ボトルになっている。しかも、注いだ際に空気が内部に入らないように弁までつけているのだ。結果、90日間、新鮮さを保てるようになったとのこと。確かにこの醤油、うまみが続くのを実感する。

 

日本企業のきめ細かい技術革新に久しぶりに感動した。が、僕が一番感動しているのは、醤油の「出方」だ。昔のボトルは、傾けると当然ながら勢いよく醤油が出た。しかし、狭い日本、狭い食卓、小さな食器、細かな味付け。この環境下で、醤油はちょびっと、のケースが多いはず。豆腐にちょびっと、おひたしにちょびっと、卵かけごはんにちょびっと。

 

ソースだと、ドバっとが多い気がする。とんかつに、やきそばに、お好み焼きにドバっと。醤油におけるドバっと出しが、長年の日本に食卓における悩みだったことは想像に難くない。豆腐に醤油をかけすぎた。刺身の醤油皿を満杯にした。数々の悲劇が繰り広げられてきたはずだ。特に子どもね。罪なき子供のドバっと醤油に、母親の声が容赦なく飛ぶ。「入れすぎ!」。

 

その悪夢が、このボトルで消散した。傾けてもドバっと出ない。というか、全然出ない。少し圧力をかけると、いい感じでちょびっと出る。すごいバランスだ。ワンプッシュで出る量は、おそらく想像の半分くらい(個人的推量値)。つまり、使用者の裁量で量をつくれるわけだ。こんくらいでいこう、的に。ちなみに海外での商品にはこのボトルは使用していないらしい。繊細な日本人のためだけの、ちょびっと大進化なのだ(涙)!