フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

芋ほりで見つけるもの

ねずみのいもほり (7つごねずみ)

今日、娘は学年全員で里芋ほりの日だった。天気にも恵まれ、たっぷり収穫を持ち帰ってきた。ここのところの雨で土壌が柔らかく、抜きやすかったようだ。これまでジャガイモ、サツマイモと来て、今年は里芋。確かに里芋は低学年には抜きづらく、この順番は合理的なのかもしれない。

 

この芋ほり、海外ではおこなわれていないようだ。ネットで調べても出てこない。むしろ日本を訪れる外国人が芋ほり体験を楽しんでいるらしい。まあアメリカやフランスなどの農業国では大型農業が主流なので、大きなトラクターでいっぺんに掘り出しているのだろう。

 

写真は娘も僕も大好きだった絵本、いわむらかずおさんの『14ひきシリーズ』のなかの一冊だ。両親、祖父祖母、兄弟10匹のねずみ一家の物語は、何度読み聞かせたか分からない。暖かくユーモラスな絵が魅力的だ。なかでも食事のシーンは秀逸で、見ているうちにお腹がすいてたまらなくなる。こんな大きな芋を掘って食べるなんて、どんなに楽しいことだろう。

 

芋ほりで見つけるものは何だろう。もちろん、大きく実った芋にちがいない。でも、ほかにもある。持ち帰る喜び。家族との語らい。その日の食卓に上がる芋料理。その美味さの分け合い。そうなのだ。これは収益ではない。まさに幸せのものだ。芋ほりは、幸せを掘っている。今日の収穫は、それに気づいたことだな。