ギタリストであるチャ－も、長年聞き続けているアーチストの一人だ。テクニックはもちろん、その人柄が好きだから。ギター愛、ロック愛、人間愛に満ち溢れていて、カッコいいのに、あったかい。何度かライブを見たが、プレイもさることながらトークも、ところどころにギャグ満載で楽しめる。はっきり言ってお笑いのセンスも相当高い人だ。
彼のユーモアセンスは、楽曲名やプロジェクト名のそこかしこで垣間見れる。2001年のアルバム名「バンブージョイント」は、竹の節＝彼の名字「竹中」をもじって「竹中節」？ ジャケットはもちろん竹林だ。収録されている楽曲はどれもソリッドでカッコええのだが、中でもCMで使用された「water business」=水商売のネーミングが最高。広告商品は某有名ミネラルウォーターなんだもの(笑)。
彼と関西のギタリスト石田長生が組んだユニット名も素晴らしい。馬鹿と阿呆のコンビということで「馬呆(バホ)」。残念ながら数年前に石田は鬼籍に入ったが、この度、チャーの企画によるトリビュートアルバムが発売されることに（見出し記事参照）。お互いを尊敬しあい、というか楽しみあい、プレイしていていいバンドだった。石田の早世はとても残念だったが、チャーは今でも石田をリスペクトし、盛り上げているのだ。
馬呆のライブは東京・大阪の二大ギタリストの競演だったわけだが、東京漫才と関西漫才の競演でもあった、といっても良いと思う。それくらい二人の掛け合いは爆笑もので、普段よりチャーの機嫌が明らかに良かったのを記憶している。お互い大好きだったんだろうなあ。石田のためのアルバムに豪華メンバーが揃ったのもチャーの声がけだからこそだろう。ゲットしたら、じっくり聴こう。
