フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

なぜフンコロ?

ふんころがしのめいじんスカラベ (ファーブルえほん昆虫記)

先日、ワークショップデザイナー講座(WSD)の同期であるMAHITOさんと飲んだ時に最初に問われたのがこのことだ。WSDでは名前ではなく、ニックネームで互いを呼び合う。僕は迷わずフンコロにした。しかし、このフンコロ、呼びにくいわ、意味不明だわで評判はあまりよろしくなかった。広告を生業にしているわりに、コミュニケーションしにくいネーミングを選ぶなんて大丈夫なのだろうか、自分(笑)。

 

僕は子どもの頃、虫捕りが好き→ファーブルが好き→フンコロガシが好き、というきわめてオーソドックスな道筋を歩んできたと思っていた。少なくとも男の子ってそうだよね、と。が、世の中そうでもなさそうだ、とWSDで気づかされた。フンコロガシって何? ファーブル昆虫記とか読まんし。そもそも虫がダメだから。。。の声も多し。自明性を疑うことを、しっかり学んだ。

 

フンコロガシとは甲虫。すなわちカナブンやカブトムシ、テントウムシといった、固い外骨格が特徴である昆虫群の一種である。正式にはコガネムシ科タマオシコガネ属スカラベと言う。動物の糞を球状にして後ろ向きに転がして安全な場所まで運び食料とする習性がある。この仕草に心打たれた。何ともユニークかつ生真面目ではないか。古代エジプトでは、球体を太陽に見立て、スカラベを再生や復活を司る聖なる虫として崇めたのだとか。

 

僕は、コツコツと糞を転がして、その価値を高めていくフンコロガシの姿勢に、理想の生き方を見る。何でもいい、自分の大切なことをじっくり育てていくこと。そして自分にとって誇れる「たま」にしていくこと。可能なら、いくつか別々の「たま」をこさえたい。人から見たら糞でも、自分にとって「たま」であることが大事。なんてね。ブログもそのひとつ。コロコロ、駄文を転がしつづけます!