フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

雑誌がタイムマシンだったころ

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古い雑誌が好きです。ジャンルは問いませんが、昭和30年代から40年代のものが特に好きです。何かの折に神保町に行ったときなど、偶然見かけてピンときたら買うことにしています。

 

写真は暮しの手帳です。これはちょっと特別。1962年12月5日発売の号なんですが、僕が生まれて2週間ほどたった頃なんですね。運命と思い、即購入しましたが、何度読んでも興味深いです。

 

表紙のデザインがいいでしょう。花森安治氏の手によるものですね。おなじみの商品テストは、石油ストーブです。倒れた場合の火の広がりを実験しています。結果としてお勧めは英国アラジン社のブルーフレームでした。いわゆるアラジン型ストーブですね。僕は、このストーブのフォルムがとても好きです。

 

中を読むと、海外の地理や生活について紹介しているページが意外と多いです。いまのように簡単に海外に行けたり、ネットで情報を得られたりできなかった時代、雑誌は最新の情報を知れるタイムマシンのような存在だったのかもしれませんね。なんだか一生懸命読みたくなります。

 

古い雑誌を読むとき、僕の密かな楽しみは当時の読者の投稿です。紙面への感想や、意見などを読むと当時の生活が垣間見れるので。なかでも文通募集コーナーとか、買いたし売りたしコーナーなどは面白い。暮しの手帳にはそれらはありませんが、MENS CLUBとか映画雑誌などには見つかります。

 

ネットに押され気味の雑誌ですが、ネットにはない良さがあることを、古雑誌が教えてくれます。