フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

ケムール退治

ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ 09 ケムール人

毎朝お気に入りの公園までウォーキングしているのだが、いやはや色んな人がいるものである。基本的に公園に来る人、特に朝方来る人に悪い人はほぼいない。冴えわたる空、澄み切った空気、鳥のさえずり、木々の彩り。そんな極楽浄土に悪い人など来るわけがない、と信じたいのだが、、、。夏くらいから一人の初老の男性とある定点でよく遭遇している。彼を僕はケムール人と名付けている。

 

ケムール人をご存じの方は同世代かもしれない。円谷プロが制作した名作怪奇ドラマ「ウルトラQ」に登場する宇宙人である。公園の男性は70歳くらいでロン毛。末期の岸部四郎に似てなくもない。身長は175はあるだろうか。姿勢は悪く、目はうつろだ。見た目がケムール人なら、逆に愛せそうなのだが、この御仁、公園に煙草を吸いにきているのだからたまらない。煙る人、という意味で命名した。

 

東京都では公共の公園内では指定された喫煙所以外は禁煙である。しかも朝である。訪れる人は公園の美しいフィトンチッドと酸素を吸いに、ある人は走り、ある人は歩き、ある人は犬と遊んでいるのである。いつも公園に着くと周回コースを歩くのだが、その第一コーナーにある小公園にケムール人はいる。注意したいが、関わるのも嫌なので、毎日思い切り凝視している。するとケムールは喫煙しつつ目をそらす。

 

が、先週から事態は意外な進展を迎える。例によって凝視しようと公園をのぞくと、ケムールの立ち位置脇のベンチに女性ランナーが座ってストレッチしている。さすがのケムールも5mほど離れ缶コーヒーを飲んでいた。ははは、吸えんのだな女性の前では。今朝も女性ランナーはベンチに。ケムールはさらに10m離れて缶コーヒー。意図してるのか分からんが、あっぱれ女性ランナー。ウルトラ警備隊と名付けよう。