フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

「好き」でいくべし

ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門

なぜその広告に惹かれるのか。なぜそのコピーが気になるのか。なぜそのCMが頭から離れないのか。理屈ではない何か。それを「好き」だからだと看破する本だ。これ、広告アイデアを考えたことのある人なら、その通りと即答できる。が、形にしたり、プレゼンを通したり、世に送り出したりすることの難しさも同時に理解できる。個人的な「好き」こそ、最強だが生み出すのは最難関でもあるのだ。

 

この本では著者が世に送り出した秀逸なキャンペーンを事例に、そこに込められた「好き」なコンセプトとアウトプットを詳細に紹介している。カバーにもあるようにクリエイティブ職でもなく、クリエイティブな考え方に自信の無い人こそ読むことで得られるものが多いだろう。僕もクリエイティブ職の端くれではあるが、広告以外への応用という視点でこの本を読み、楽しんだ。

 

今日から東京オリンピックの競技が始まった。前段階であまりにも多くの問題が派生したため、正直心から楽しめるのか不安だった。しかし、いざ競技自体が始まると、その不安はすっと消え去った。簡単に言えば、選手にも協議にも関係ないことだからだ。アスリートは目の前のパフォーマンスに集中している。我々はそれを見つめ応援するだけ。シンプルだ。これこそ「好き」の塊だ。

 

スポーツが好き。その競技が好き。寝食を忘れて打ち込むほど「好き」。その世界最高峰の祭典がオリンピックというわけだ。彼らのパフォーマンスを目にしてあらためて「好き」のパワーに圧倒される。そして自分の「好き」を見つめ直す。スポーツに限らない。どんな小さなことでもいい。自分なりの「好き」を大事にしていきたい。「好き」さえあれば、人生けっこう乗り越えられる気がする。マジで。