フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

笑わぬ客の謎

本格大仏

昨夜久しぶりに落語を聴きに出かけた。春風亭一之輔@よみうりホールである。季節ごとに行われる全国ツアーで、いつも家族で聴きに行く。一之輔はもはや説明するまでもない人気落語家であるが、子ども連れで聴くのにぴったりな温かいムードがあって大好きだ。今回は前座も春風亭ぴっかりで、任侠流山動物園だったもんだから、コロナ禍とはいえ場内はいいムードが満ちていた。

 

が、ここで疑問が湧いた。ことほど左様に楽しい場内なのに、なぜか笑わない客というのがいるのだ。不思議だが、少数ではあるが落語を聴きに来てほとんど笑わない人というのがいる。今回は我が家族の前の列に座った初老の夫婦がそうであった。マニアなのだろうか、開演前から写真を撮ったり、ネットで落語のサイトを見たりしていた。ところが上演中ほとんど笑わないのだよ、この二人。地蔵か?

 

我が家はよく笑う家族だ。そこそこの料金払って落語に来ているので、始まったら積極的に笑う。娘なんぞは落語家に「今日はうるせえガキがいるなあ(笑)」なんて言われたりもするくらいだ。それでいいのだ。落語家は笑わせたい。客は笑いたい。正しい。なのに、なのに、前席の夫婦は何のために来ているのだ。我らが笑うと、若干不快なオーラさえ背中から発してくる。Why?ジャパニーズピーポー。

 

笑わぬ理由の想像。①落語を芸術として鑑賞している? ②落語には詳しいのでそう簡単には笑わぬと決めている? ③悩みをかかえておりこれでも笑っているつもり? 僕の想像では②だ。「そんな簡単に笑うんじゃないよ。笑点じゃないんだから。簡単に笑いを返しちゃ噺家にも良くないんだよ」的な(笑)。んな妄想しながらの帰り道、今年も笑いまくるぞと決意したのでありました。