フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

下を向いて歩こう

京の老舗150年 宇治安「とろける葛餅」(くず餅 わらび餅 抹茶くず餅 ギフト) (抹茶くず餅150g×2)

先日久しぶりにデパ地下に行ってみた。二子玉川RISEなので、正確にはデパートではなく複合ビル地下かもしれぬが、まあ業態はデパ地下だ。昨年来、コロナ禍の影響でデパートの売り上げは激減だと伝え聞く。が、訪れた日のデパ地下は以前と変わらぬ人出に見えた。違うのはほぼ全員がマスクをしているところだけだ。 気温も上がったので、出かけたくなるのは我が家も同様であった。

 

僕は昔からデパ地下が大好きだ。1階の化粧品売り場とはまったく異なる魅惑の香りに満ちたフロアを嫌いという人はいるのだろうか。いるかもね。僕は好きなのだが、いつもいつも買い求めるわけではない。高いものが多いし(笑)。ただ、あのディスプレイの中に美しく鎮座する銘菓や総菜、嗜好品を眺めるだけでワクワクしてくる。なかでも銘菓のディスプレイには惚れ惚れしてしまう。

 

どの和菓子銘菓店も、季節ごとに和菓子を入れ替え、それに合わせた工夫をしている。まさに日本の茶道や華道などが相まって、小さな和菓子をプロデュースしている。さらにそこに店ごとのアイデンティを施しているのも素晴らしい。やはり四季のある日本ならではの美学が、ガラスケースのなかに満ちているのだろう。日本人で良かったとつくづく思うのである。

 

さらにさらに、買い求めたときの接遇も行き届いている店が多い。包み紙にも店ごとの主張がしっかり施されている。和菓子を買い求めて包んでもらい、持ち帰るときの心持ちたるや福々しい。ここに幸あり上を向いて歩こう、な気分だ。沢山は要らない。せいぜい5個くらい。それで何とも言えぬ幸せを得られるとしたら、デパ地下の存在価値は大きい。上ではなく、下を向いて歩こう、なのである。