フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

たいようのおならを嗅ぐ

たいようのおならー子どもの詩集ー

新聞広告で見て、速攻で図書館で借りてしまった。広告には、本に収められている詩の一つが書かれていた。「いぬ」という6歳の女の子の詩だ。「いぬは わるい めつきはしない」。ヤバイ、撃ち抜かれた。もう一度読んでみよう。「いぬは わるい めつきはしない」。スゴイ。こんな詩は書けない。たぶんあなたにも。

 

関西弁がよく出てくるが、どうやら神戸の子どもたちのようだ。もう一つ紹介しよう。「おとうさん」という詩。「おとうさんのかえりが おそかったので おかあさんはおこって いえじゅうのかぎを ぜんぶ しめてしまいました それやのに あさになったら おとうさんはねていました」。いいなあ、いいよなあ。

 

灰谷健次郎さん編集、長新太さん絵、という組み合わせ。つらつら読んでいると、笑ったり、泣きたくなったり、不思議な気持ちになったり。いつのまにか自分も子ども時代に帰ってしまう。子どもは天才だ、などと持ち上げる気持ちはない。むしろ、子どもは当たり前のことを当たり前に言っているだけだろう。だから響く。

 

最後に本の題となった「たいようのおなら」も紹介しておこう。「たいようがおならをしたので ちきゅうがふっとびました つきもふっとんだ 星もふっとんだ なにもかもふっとんだ でも うちゅうじんはいきていたので おそうしきをはじめた」 ははは。何かと問題だらけの地球だけど、たいようのおならには、かないそうにないな。