長風呂への道のり

風呂につかるのが苦手であった。過去形なのは、いまは以前よりもだいぶ長風呂になったからだ。自覚は無いのだが、わりとせっかちらしく、湯船につかっている時間がつまらなかったからだ。何もすることがない。。。当たり前である。が、この何もしない時間にイライラして、2～3分すると上がっていた。仕事で疲れて帰ると早く飲みたいし、食べたいし、寝たいしで時間がもったいなく感じていたのだ。江戸っ子か？

ところが休職し学生になったと思ったら、思わぬコロナ禍となった。通勤どころか、通学もできずオンラインに。ステイホームでお出かけもままならず。すっかり時間だけが増えていった。4月頭に体調を崩したこともあり、生活は必然的にゆったりモードに。回復の為にヨガをやり出したら、呼吸法のせいか、せっかち病がおさまってきた。あわてず、自然のペースが心地いい。となると風呂時間も変化しだす。

入浴がめんどうな時間から、癒しの時間に。何事も形から入るのが好きなお調子者であるので、入浴剤も写真の漢方薬みたいなものに替えてみた。香りがホントに漢方薬っぽくて売れなかったのだろう(笑)。近所のドラッグストアで安売りされていたのだ。烏の行水あらため、最低10分は湯船につかることにした。その間、じっとしていられない貧乏性。ヨガや整体、きくち体操などのノウハウを取り入れてみた。

このひとりスパ状態、汗もよくかくことも分かった。入浴で汗をかくということ自体、自覚がなかったのだが、気持ちいいものですな。ほんとは15分は長湯すべし、とネットなどで書かれている。が、10分が限界だ。工夫はすれど、飽きてしまう。カミさんは新聞読んだりして15分くらいあっという間だと言う。僕は風呂で読む気にはなれない。何かもっと長く入れる技はないものか。アイデアあれば教えてくだされ。