今日の昼、日大芸術学部大学院の合格通知が来た。こいつが来るまで、ハラハラドキドキ。実は、うん十年ぶりに憂鬱な日々を送っていたのだ。試験は英語と小論文と面接。小論文と面接は仕事がら何とかなると踏んでいたが英語が心配。一応、英検2級。しかし取ったのは大学時代だ(笑)。試験は辞書持ち込み可。これが怖かった。辞書ありの英語試験って、どんだけレベル高いのよ。
まあ、何はともあれ合格できて一安心。ただし、もちろん大学院は合格がゴールではない。これから2年間、自分なりの問いを突き詰めていかねばならない。僕の研究テーマは、CMジングルだ。高度成長期に茶の間に流れた数々の名ジングルたち。その成り立ちや文化的な価値を見つめなおしたい。まあ、あまり生産性のある研究ではないことだけは保証できる(笑)。でも楽しむ。
僕の記憶に残るジングルは、飲料だ。特に頭にこびりついているのは、日本酒のジングル。僕の父は大酒飲みだった。最後は肝硬変で亡くなったくらい。昭和の時代、大人が飲むアルコールは日本酒のシェアが一番大きかった。必然的に日本酒のCMも数多く流れていた。そしてそのほとんどがジングルCMだ。日本各地で作られる日本酒は、その土地土地の色合いをCMに託していた。
もう一度キャンパスに戻り、こんなマニアックな世界を自分なりに追いかけてみることにした。人生は長いとも言えるし、短いとも言える。やりたいことを、やれるときにやってみようと思う。大学の頃、こんな思いは持っていなかった。毎日がアルバイトとサークルの日々。単位を取るためのにわか勉強。この年になって初めて、自分の興味のために勉強したくなったのだ。頑張ります！
