フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

ブランクーシの時間

ブランクーシ作品集

試験も終わり、ちょっとした脱力感におおわれている。こんなときは、不思議とずっと会いたかったものがポツンと心に浮かんでくる。根拠なく、あれが見たい、あれが聞きたいという思い。そのときによるけれど、今回はブランクーシだ。ルーマニア生まれの彫刻家。

 

新人の頃、上司のCDがアートが好きで、とある仕事でブランクーシの彫刻をビジュアルに使用した。僕はそれまでブランクーシのことは全く知らなかった。理由はわからないが、一目見てからそのフォルムに魅了されてしまった。なんだこのフォルム。このエネルギー。

 

どうしても作品が見たくなり、図書館で作品集を借りたらサイズがでかくてびっくり。彫刻作品だからなのかな。表紙にも出ているミューズを眺める。フォルムが美しい。日本の仏像にも通じる慈愛を感じる。触れてみたくなる。どうしたらこんな形を生み出せるのか。

 

彫刻を見ることはあっても、制作したことはない。焼き物や絵画とは違って、プラスではなくマイナスの創作って不思議だ。原石や原木を削って、フォルムを生み出していく。脳裏に見えるフォルムを発掘するような感覚なのだろうか。しばらくブランクーシを眺めよう。頭の中で、フォルムを反芻しながら。