フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

80年代を駆け抜ける一冊

安アパートのディスコクイーン──トレイシー・ソーン自伝 (ele-king books)

音楽番長MOODMAN氏から、トレーシー・ソーンの自伝本たまらんすよ、と教えてもらい、その場で借りて読みだしたらもう止まらなくなり、ドゥルッティコラムやらスミスやらコクトーツインズやらポール・ウェラーやらシャーデーやら感涙のエピソードで確かにたまらんち会長じゃないすか、もう買います、いますぐ買います、と、ポチりましたよ。ぜえぜえ。。。

 

取り乱してすいません。80年代、パンクからニューウェーブ、ジャジーファンク、クラブetcと怒涛の進撃を見せた英国音楽。その波にどっぷり浸かってたころを思い出し、久しぶりに心躍ってしまいました。なかでもエブリシング・バッド・ザ・ガール(以下、EBTG)の「EDEN」というアルバムの存在は大きくて、墓まで連れてくアルバムのひとつと言っても過言ではありません。

 

そのETBGの女性ボーカルがトレーシー・ソーン。一度聴いたら忘れることができない何ともジャジーな歌声。けだるくてやるせないけれど、希望がある。そんな彼女のめまぐるしい人生を、多くの音楽人と絡めて語っています。いま読むと、あいつとこいつに影響されて、あいつと組んだりもめたりしてたのね、と理解できるのが一々面白過ぎる。

 

個人的に一番うれしかったのは、好きだったバンドのひとつ、ドゥルッティ・コラム(いまどうしてるのだろう?)を相方のベン・ワットも好きだったという事実。分かるよ、ベン。あれにボーカル足した形を目指したのね、などといい加減な合点が行きました(笑)。おそらく、ピーター・バラカン氏も読んでるんでしょうね、原書で。

 しばらくは、ナイトキャップ代わりにページをめくる日々だなあ。